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木造住宅の査定額を上げるためのメンテナンスポイントと注意点

木造住宅の査定って、正直なところ「何が評価されるのかよく分からない」と感じる方が多いですよね。
「築年数が古いから安く見られるんじゃないか」「売るならリフォームが必要でしょ?」といった声もよく聞かれますし、特に長く住んできた家ほど、客観的な価値が見えづらいものです。
でも実は、そういった不安を和らげる鍵はメンテナンスにあるんです。
どれだけ古い木造住宅であっても、点検や修繕が行き届いていれば、査定額にしっかり反映される可能性があります。逆に見た目がきれいであっても、メンテナンスが不足していることにより査定額が下がってしまうこともあるんです。
そこで今回は木造住宅の査定を上げるための具体的なポイントと、普段からできるメンテナンスのコツ、さらに見落としがちな落とし穴についてお伝えします。
木造住宅の査定で見られるポイント

木造住宅の査定では、まず建物の「劣化状況」と「メンテナンス履歴」が重要な評価対象となります。特に外壁や屋根に目立った劣化がある場合、それだけで査定額が大きく下がってしまう可能性があるんです。
また、シロアリの被害があるかどうか、基礎部分にひび割れがないかといった点も大切です。水まわりの状態や、雨漏りの有無なども大きな要素となります。
つまり、こういった部分を定期的にチェックして点検や修繕をしておけば、木造住宅の査定額を維持、あるいはアップさせることも十分可能ということです。
木造住宅の査定で見落とされがちな“室内環境”
木造住宅の査定では目に見える部分だけでなく、室内のニオイや湿気、窓の建て付けといった細かい部分も評価に影響します。例えばカビ臭い室内や結露だらけのサッシなどは印象を大きく下げる原因になってしまいます。
だからこそ、普段からの換気や掃除、ちょっとした修繕こそが木造住宅の査定において意外なほど重要なんです。
木造住宅の査定額を上げるためのメンテナンスのコツ

査定を意識したメンテナンスとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- 屋根や外壁の定期的な塗装や補修
- シロアリ対策(防蟻(ぼうぎ)処理や点検)
- 水まわりの掃除と劣化部分の修繕
- 床下の通気や換気状態のチェック
- 雨樋の掃除と排水状態の確認
これらを定期的に行っておくだけで、木造住宅の査定時の印象がグッと良くなるんです。
注意すべきメンテナンスの落とし穴
ただし、注意しておきたいのが「DIYで無理に直す」こと。Do It Yourself、つまり自分で行う作業のことです。これはプロの目から見るとマイナス評価につながることがあります。
また、メンテナンスの履歴(点検報告書や修繕記録など)を書類として残しておくと査定時の信頼度が上がります。
まとめ
さて今回は木造住宅の査定額を上げるために意識しておきたいメンテナンスのポイントと、見落としやすい注意点についてお伝えしました。
木造住宅の査定では、築年数だけでなく「建物の状態」がしっかりとチェックされます。つまり、普段からの点検やメンテナンスの記録が将来の査定に強く影響するということなんです。
特に見た目のきれいさだけではなく、「どう使われ、どれだけ大切に維持されてきたか」といった内側の部分がプラスに働くことも少なくありません。
もし将来的に売却を考えているなら、ぜひ今のうちからできる範囲で住まいのケアを始めてみてください。その積み重ねが数年後の査定額に反映され、大きな差となって返ってくる可能性がありますよ。
(参考文献)
「既存住宅インスペクション・ガイドライン」の策定について. 国土交通省, 2013-06-17, (閲覧日 2025-05-13).